あずまほくとの「ひと工夫・ひと思案」

ニューハーフだけどイラストレーター・あずまほくとの徒然なる日記。時事ネタ・制作記中心。

【由綺流ニューハーフ道・その壱】

こんばんは。

最近、地道に読者様が増えてきて密かに喜んでいるわたくしです(笑)。

 

今日は「絵師・あずまほくと」ではなく、
「ニューハーフ由綺」としての投稿です。

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隠し事が大っ嫌いな私は、初対面の人にも男性であることをすぐカミングアウトするのですが、よく聞き返されるのが、

 

『どっちとして扱われるほうが嬉しいですか??』

 

ーーーーというもの(゜.゜)。
今日は、この質問に対する私なりのアンサーを記事にしたいと思います(⌒‐⌒)。

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最近 こんなことがありました。

 

《例①》

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これはfacebookで募集のかかっていた、とあるイベント。


「美エイジング(美しく歳を重ねるための)料理教室」です。
興味のあった私は早速応募。
私がニューハーフであることを知っている主催者からの返答はこうです。

 

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『今回は女性限定なので、ごめんなさい。今度、男性OKのとき、また誘います。』

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《例②》

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今度は、別な友人(私の正体を知っている)からイベントの招待が来ました。
内容はというと………

 

 

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『女性のための膣トレと一人H講座』!!?

これはさすがに間違って招待を送られたのだと思い、友人に確認。
しかし、彼女の返答はこうでした。

 

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『ゆきちゃんなら、OK』。

 

 

 

ーーーーーーー何が言いたいかお分かりでしょうか?


これ、すごくおもしろい現象だよね(⌒‐⌒)。

 

 

・ニューハーフに理解のない主催者は、「料理教室」でもあくまで参加拒否。

・ニューハーフに理解のある主催者は、女性のための一人H講座」ですら、わざわざ向こうから招待を下さる。
(※内容が内容なので、参加はお断りしましたが。)

 

ただ、

別に私自身は、理解を示そうとしない人に対しても嫌悪感を持っていない。

ここが重要なんです。

 

ーーーーーーー例えば、
私が女性の服装の時に、人前であからさまに「ほくとくんって呼ぶ人に対して、
「ちゃん付けにしてあげようよ!」って庇ってくれる友人もいるのですが、私自身は、別に気にしてないんですよね。


男性的な部分も、ないわけではないし。
恋愛対象だって、両方だしね(笑)。

 

 

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いまでも、役所に出掛ける用事がある時は、戸籍通りに男性の服装で出掛けるし(見た目と法的な性が違うと説明が面倒なので)

 

 

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不特定多数の初対面の人と宿泊するイベントの時も、男性として参加します。
・・・・・・・・・・・・なぜなら!

女性として参加した場合は当然女子部屋になるでしょうが、女性参加者の中にニューハーフに偏見のある方がいて『もうこのイベント参加したくない!』って思われたらどうします?
こっちが営業妨害になるやん(笑)。

 

つまり、

『自分がどうしたいか』
『この場合どちらで居たほうが話がスムーズか(波風が立たないか)』
のバランスを重要視しているんです。


私たちにも人権はあるけど、それ以前に社会に存在する以上、この距離感は大切にしなければなりません。

こちらが譲歩することで丸く収まるなら喜んで譲歩するし、それを苦とも思わない。
これが、私のスタンスです(⌒‐⌒)。

 

だから、同じ「心と体の性の不一致」を抱える仲間でも、 例えば街角でプラカードを持って「権利!権利!」って主張する人とは仲良くなれないんすよねー、わたし。
当事者が「差別」だと考えている事象の大半は、実際は被害妄想だから。

わたし、マイノリティーの中でも更に異端者なのかも知れないなf(^_^;。

 

 

ーーーーただ、もちろん例外もあります。

こんな私でも許せないのは、


『ニューハーフなん!?

えっ?体は? 下は?下はどうなってんの??』

って訊いてくるデリカシーない奴な。
こういう奴には、容赦しません。

 

健常者だって、人前でアソコの色や形のことしつこく訊かれたら不愉快なはず。
これは男・女以前に、人としてアウトだからね。

 

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《要するに》

まとめると、私を男性と見るか女性と見るかは、んなもん別に見る人が自由に決めて下さいってこと。

 

理解を示さない人を敵とも思わないけど、理解を示してくれる方には、こちらも最大限の誠意を持って接します。


でも、男とか女以前の「人として」の尊厳を侵してくる奴は許しませんよと。

 

まあ、たったそれだけのことなんですよ(⌒‐⌒)。
こうしてみるとニューハーフって意外と普通で、別に変わったところもないでしょ?(笑)

 

参考になれば、是幸い(・ω・)ゞ